2019年6月16日訂正
●アメリカオニアザミは育てることが禁止されている「特定外来生物」ではありませんでした。
育てることに注意が必要、あるいは自治体によって特別な決まりがあるかもしれない「生態系被害防止外来種」。
●呼び名が紛らわしい「要注意外来生物」というくくりでのリストは、2015年3月26日に解消。「生態系被害防止外来種」と呼ぶ。ネットでよく見かける「要注意外来生物」は現在は無い。
●「生態系被害防止外来種」は禁止されていないので育てることができる。(自治体によっては特別な注意が必要だと呼び掛けている生物もある。)特定外来生物の適否について情報集積中の生物。アメリカオニアザミ、ナガミヒナゲシ、キクイモ、ハルジオン、ヒメジョオンなどもここに含まれる。育てるのは禁止されていない。間違った情報が出ていることが多い。
●育ててはいけない「特定外来生物」は、ボタンウキクサ(ウォーターレタス)、オオキンケイギク、オオハンゴウソウなど。
5月の写真です。
左側に写っているギザギザの大き目の葉っぱ。これが何だったかな?と思っていました。
育てたことのあるアーティチョークか、枯れてしまったアカンサスモリスか・・・。
そうしたら、忘れていた7月頃、こんな花が咲きました!
アザミのような花でした。頂上に咲いた一番花、とても大きくてとてもきれいでした。蕾が他にも見えていたので、枯れかかってきたらすぐ切って、次の花を咲かせました。咲いたらすぐ切って、室内に飾り、何度も楽しみました。
ちょうどその頃、お土産にもらったショートブレッド、その缶に美しいアザミが描かれていて、それと同じだとうれしく眺めていました。ショートブレッドハウスの缶でした。
だんだん蕾の数が増えていき、その代わり花は小さく、見ごたえがなくなっていきました。
切るのも追い付かなくなり、綿毛のような種を付け始めました。株はどんどん大きくなって、お隣にはみ出てきました。
葉の棘も鋭くたいへん痛いので、迷惑になりそうだと、切ることにしました。
これがとても大変な作業でした。
薔薇もサボテンも、私の愛する植物たち、棘があるものも多い。
ただゆっくりとやさしく触れば、棘も手のひらで包むこともできる。
このアザミの花も、やや大変だけど何とかやっていました。
けれどこの葉や茎がとってもとってもとっても痛い!
どうやって触っても、猛烈に痛いです。
それで切るのにとっても苦しみました。
調べていたら、この花はアメリカオニアザミのようでした。
それは「特定外来植物」という増やしてはいけないもののようでした。
特定外来植物は、誰かが捨てたものが増えすぎて困っているというニュースで見たものもありましたが、私の好きな植物もとても多くて、なんだか残念な気持ちにもなり複雑な思いがします。
オレンジ色のひなげしも黄色いキク科の花々も・・・・。
アメリカオニアザミ、見つけたら増えすぎないように協力したい気持ちでいますが、見つけたらまた来年も一枝切ってきて、室内で眺めて楽しみたいとも思います。
うちの近くでよく見かけたハルシャギクも最近は見かけなくなりました。
この家に来た時に邪魔なほどはびこっていたスミレは今は一株もないのです。(ニオイスミレだったかな。)
今は良く咲いているハナニラ、アジュガ、プリムラも、少し株分けを怠ると消えてしまう気がします。
邪魔邪魔と戦っているドクダミも抜いているから増えるのかしら?でもすべての植物が、一つもなくなるのは嫌だなーって思っています。
邪魔なくらい丈夫だなーと感じても10年同じ状態を作るのはとても難しいことだとも思っています。今、特定外来植物になっているものは、10年前と比べてどうなっていて、10年後、更にどうなるのでしょうか・・・・。
私が子供の頃邪魔なほどあった、セイタカアワダチソウやハルジオン、ヒメジオンも最近あまり見かけない気がしますが・・・。
(特定外来植物の花畑と、空き地に広がるコスモス畑をごっちゃにしたような発言になってしまっているかな?不快に思う方がいたらごめんなさい。 私は0ゼロが怖いだけなのです・・・。)
話が戻りますが、イギリスのショートブレッドの缶になぜアザミが描かれていたかわかりました。
スコットランドが、敵国から奇襲を受けそうだった時、アザミを踏んでしまった敵が、あまりの痛さに声をあげたため、スコットランドの国は奇襲から逃れた・・・アザミによって国が守られた、というお話があるようなのです。感動的!
アザミのピンクがかったような紫色はとても美しい色だと思います。