


一般的な栞は、四角くて飛び出ないけれど、上、もしくは横に飛び出るのが、私は好きです。
私は、読書が苦手なので、こういう、少年少女向けのやや字の大きな文庫本が好きです。
これは「あのころはフリードリヒがいた」です。
このサイズの本で他に大事なのは
「魔女ジェニファとわたし」
「霧のむこうの不思議な町」
この本は、ジブリ映画 耳をすませば で男の子が読んでいるシーンがあるそうです。また、千と千尋の神隠しのきっかけにもなったようです。
著者は柏葉幸子さんです。挿絵は竹川功三郎さん。竹川さんの描く、美しすぎない独特の雰囲気のある絵が最高!なのです。
ページを開くと、その町の詳しい絵地図があり、宝の地図のように素敵で、その地図を何度も見返しながらお話を読むと、よりワクワクと楽しいのです。
竹川さんは、千と千尋の神隠しにおいて?講談社に対して?問題提起をしたようで、そのせいなのかわかりませんが、現在は挿絵が全く変わっているので残念でたまらないです。竹川さんの挿絵でないと違う作品になってしまうと思います。
あとは佐藤さとるのコロボックルシリーズ
「だれも知らない小さな国」
「豆つぶほどの小さな犬」
これもまた村上勉の挿絵がとてもとても大事ですよね。
鏡の国のアリスもジョン・テニエルの挿絵がより世界観を出してくれるし、翻訳もまた、初めて読んだ岡田忠軒のものでなくては、ジャバーウォック物語も味気ないものになってしまいます。(アリスは、私が持っているのは、もっと小さいたぶん角川文庫?のものです。中学生の時に不確かだけど、家の書棚?父が、持っていたのか??を見つけたのでした。その後、英語版のですが、テニエルのカラーの美しい装丁表紙の本も買いました。話がどんどんずれてしまいます。^_^;;;)
ジャバーウォック物語
(暗唱しています。漢字は覚えてません)
あぶりのときに トーヴしならか
まはるかの中に かんどうせんこう
すべて哀弱(あいじゃく)ボロどりの群れ
やからのラースぞほうてんしたる
ジャバーウォックに油断すな子よ!
かみつく顎やひっかけるツメ!
じゃぶじゃぶどりに目を配りつつ
バンダースナッチの怒りを避けよ!
剣を手に取りながの年月(としつき)
狂乱すごき敵をば求め
ポンポンの木のかたえに休み
しばしはたって思いにしずむ
思いせわしくたたずむときに
ジャバーウォックは目を火と燃やし
あつい森ぬけフーフー唸り
飛んできながらぶくぶくという!
いちに いちに ぐっさりぐさり
牙もするどく きりこむ刃(やいば)
死体は捨てて 首だけとって
意気揚々と走ってもどる
ジャバーウォックを殺してきたか!
いざこの腕に!微笑む我が子
よいかなこの日キャルウキャレイ!
歓喜のあまり かんらとわらう
あぶりの時にトーヴしならか
まはるかの中にかんどうせんこう
すべてあいじゃくボロどりの群れ
やからのラースぞほうてんしたる
意味のわからない単語はルイス・キャロルの作った造語で、脚注に意味が載っています。
この意味のわからない言葉と音の響きと、テニエルの描くジャバーウォックの、緻密で美しく、恐ろしく、カッコイイ絵が、最高にマッチして、完全に物語の中に入り込めました…。
脱線してしまいました。^_^;
以前にも同じようなことを書いてしまった気もします…^_^;;
同じ気持ちを綴られているブログも見つけました。
→ アリス
読んでいて、嬉しく、楽しかったです。